買取 蔵の宮 KURANOMIYA
column

コラム

買取・査定・お品物の知識を店主の視点でお届けします。

大切なお品物の売却や遺品整理などの際は、こちらもご覧ください。

質屋と買取、どっちが高い? 上限金利で計算した3か月の利息と、実際の買取金額で比べる

店主
店主 宮坂
公開日 2026.08.20
更新日 2026.09.09
質屋と買取、どっちが高い? 上限金利で計算した3か月の利息と、実際の買取金額で比べる
目次

結論から言います。取り戻すつもりのないお品物なら、質屋に預けるより買取店で売るほうが手元に残る金額は多くなります。取り戻したいお品物なら質屋です。理由は3つあります。質屋の貸付額は「後で買い戻す前提の担保評価」なので、売る前提の買取価格より低くなりやすいこと。借りている間は質料(利息)が乗ること。そして期限を過ぎると、お品物は戻らず、受け取った貸付額が手取りの全てになることです。

この記事では、質屋営業法の上限金利と実際の料率で3か月分の利息を計算し、当店(平塚の買取専門店 買取蔵の宮)が実際にお支払いした買取金額を並べて、「どっちが高いのか」を数字で確かめます。

質屋と買取店は、お金の受け取り方がまったく違う

質屋は「預けて借りる」。期限は質入れの日から3か月

質屋は、お品物を担保として預け、その評価額の範囲でお金を借りる仕組みです。期限内に元金と質料(利息)を返せば、お品物は戻ります。お預かりの期限(流質期限)は、質入れの日から満3か月と定められています。期限を過ぎて返済がないと、お品物の所有権は質屋に移ります。これが「質流れ」です。

買取店は「売って受け取る」。利息も期限もない

買取店は、お品物を売って現金を受け取る仕組みです。売った時点で取引は終わり、あとから支払うものはありません。そのかわり、一度売ったお品物を買い戻すことはできません。「もう使わない」「整理したい」というお品物に向いた方法です。

貸付額と買取額は、同じ「評価」でも意味が違う

質屋の貸付額は、期限内に買い戻される前提の担保評価です。3か月のあいだに相場が下がっても質屋が損をしないよう、控えめに見積もられます。買取額は「今売る」前提の金額です。この構造の違いから、同じお品物でも買取のほうが受け取る金額は多くなりやすくなります。

質屋の利息はいくらかかるのか。上限と実際の料率で計算する

質屋の質料(利息)は、質屋営業法で月9%(年109.5%)が上限と定められています。実際の料率は店ごとに違い、上限より低い店が多くあります。大手の質屋では、10万円以上100万円未満で月1.5%、100万円以上で月1.25%といった料率を公表しています。計算は「満月計算」といって、1日でも月をまたげば1か月分が発生する店が一般的です。

この前提で、3か月預けたときの利息を計算しました。

借入額と期間 3か月分の質料(料率別)
100,000円を
3か月
月1.5%: 4,500円
月3%: 9,000円
上限の月9%: 27,000円
300,000円を
3か月
月1.5%: 13,500円
月3%: 27,000円
上限の月9%: 81,000円
1,000,000円を
3か月
月1.25%: 37,500円
月3%: 90,000円
上限の月9%: 270,000円

10万円を3か月借りて、月1.5%なら4,500円、月3%なら9,000円、上限の月9%なら27,000円です。100万円なら、月1.25%でも37,500円が出ていきます。これは「取り戻す」場合のコストです。取り戻さずに期限を過ぎれば利息の支払いはありませんが、お品物は戻らず、最初に受け取った貸付額が全てになります。

もうひとつ見落としやすいのが満月計算です。質入れから1か月と1日で受け戻すと、質料は2か月分になります。預ける前に、受け戻す日まで決めておくと、この分の負担を避けられます。

「どっちが高い」を、実際の買取金額で考える

質屋の貸付額は店ごとの担保評価で、外からは分かりません。そこで当店が実際にお支払いした買取金額を、公開済みの実績からそのまま並べます。

お品物 当店の買取金額 買取時期
Pt850 ネックレス 102g 943,908円 2026年8月
ロレックスGMTマスターⅡ Ref16710 1,680,000円 2026年7月
シャネル キャビアスキン ワンショルダーバッグ 260,000円 2026年7月
Pt900リング 6.2g ダイヤ0.62ct 125,500円 2026年7月

たとえばPt850 ネックレス 102gは943,908円でお買取りしました。もし同じお品物を質屋に預けて、そのまま流れてしまったとします。手元に残るのは貸付額だけで、それが買取金額を上回ることは仕組み上まずありません。取り戻さないお品物にとって、質入れは「買取より低い金額で売る」のと同じ結果になります。

逆に、3か月後に必ず買い戻せる見込みがあり、お品物を手放したくないなら、質屋の利息は「手放さないための費用」として意味があります。分かれ目は、取り戻すかどうか、この一点です。

当店の実際の買取例(公開済みの実績から)

金額は買取当時のものです。相場とお品物の状態で変わります。買取実績の一覧

「流れてしまって後悔した」というお声を、店頭でいただきます

当店は質屋ではなく買取専門店ですが、質屋を使った経験のあるお客様から、こんなお声をいただいたことがあります。過去に質預かりに出したお品物を、期限までに受け戻せず流してしまった。しかも預けたときの金額は安かった。どの道売ることになるなら、最初から買取店で高いほうに出せばよかった、というものです。

このお声には、質入れで起きやすいことが全部入っています。預けた時点では「取り戻すつもり」だった。けれど3か月は思ったより短く、資金の都合がつかないまま期限が来た。結果として、買取より低い貸付額で手放したのと同じことになった。原因は質屋にはありません。「取り戻す前提の仕組み」を「手放すお品物」に使ってしまったことにあります。

迷っているお品物ほど、預ける前に「買取ならいくらか」を先に確かめておくと、この後悔は避けられます。当店の査定は無料で、金額を聞いてから断っていただけます。

質屋が向いている人、買取が向いている人

質屋(質預かり) 買取店
目的 お金を借りる。お品物は手元に戻したい お品物を売る。手放してよい
受け取る金額 貸付額(買い戻し前提の担保評価) 買取額(今売る前提の評価)
費用 質料(利息)。上限は月9%、実際は店ごとに月1%台〜 なし
期限 質入れから3か月。延長の可否や条件は店による なし。その場で完了
期限を過ぎると お品物の所有権が質屋に移る(質流れ) 該当なし
向いている人 3か月以内に確実に買い戻せる人 もう使わない、整理したい人

「3か月以内に確実に買い戻せる」と言い切れないなら、買取のほうが結果は安定します。買い戻せなかったときの手取りが、買取より低い貸付額で確定してしまうからです。

預ける前に、買取の金額を先に聞くという選択

当店では、お客様の目の前で一点ずつ査定し、なぜその金額になるのかを説明します。査定料・相談料・キャンセル料はかかりません。金額を聞いてから、売るか、預けるか、持ち帰るかを決めていただけます。

お店の場所・営業時間・実際の買取金額は平塚で質屋をお探しの方へ(店舗案内・買取実績)にまとめています。量が多い場合やお持ち込みが難しい場合は、出張費無料でご自宅に伺う出張買取もあります。遠方の方は宅配買取をご利用ください。金・プラチナの相場は日々動きますので、本日の金相場もあわせてご覧ください。

質屋と買取でよくあるご質問

質流れになったお品物は、あとから取り戻せますか?

取り戻せません。流質期限を過ぎると、お品物の所有権は質屋に移ります。思い出の品を預けるときは、期限と返済の見込みを先に確かめてください。

利息だけ払えば、期限を延ばせますか?

延長の可否や条件は質屋ごとに異なります。預ける店に、延長できるか、その場合の質料はいくらかを確認してください。延長するたびに質料は積み上がります。

買取で売ったあとに、買い戻すことはできますか?

できません。売却した時点で取引は完了します。手放すか迷っているお品物は、査定だけ受けて金額を知り、そのうえで決めてください。

質屋と買取店で、査定の基準は同じですか?

見るところは同じでも、金額の意味が違います。質屋は3か月後に買い戻される前提の担保評価、買取店は今売る前提の評価です。同じお品物を同じ日に持ち込んでも、この前提の差がそのまま金額の差になります。

質屋で扱うようなお品物は、買取店でも売れますか?

貴金属、宝石、時計、ブランド品、お酒、切手・コインなど、質屋で扱われるお品物のほとんどは、そのまま買取のご相談ができます。当店の買取品目をご覧ください。

手放すと決めたお品物は、買取蔵の宮へ

取り戻す予定のないお品物を質屋に預けると、貸付額は買取より低く、利息が乗り、期限を過ぎれば戻りません。手放すと決めているなら、買取のほうが手元に残る金額は多くなります。迷っているなら、預ける前に買取の金額を聞いてください。JR平塚駅北口から徒歩5分、平塚の買取専門店 買取蔵の宮が、お客様の目の前で査定し、金額の理由までお伝えします。

店主

店主宮坂

業界歴11年以上の査定員

はじめまして、買取 蔵の宮の店主を務めております宮坂と申します。この道に入って11年、これまでに数えきれないほどのお品物と、その持ち主であるお客様の想いに触れてまいりました。

私が大切にしているのは、ただ「見る」のではなく、深く「観る」こと。お品物の状態や相場はもちろん、その背景にあるご家族の歴史や思い出にまで心を向け、一点ずつ丁寧に向き合うことを信条としております。

「売る」「売らない」も含めて、お客様にとって最善のご提案をいたします。査定だけ、ご相談だけでも構いません。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

あわせて読みたいコラム

まずはお気軽にご相談ください

「査定だけ」「ちょっと聞いてみたいだけ」も大歓迎です

11年の経験をもつ店主が、心を込めてお応えいたします

査定員
買取品目イメージ