コラム
買取・査定・お品物の知識を店主の視点でお届けします。
大切なお品物の売却や遺品整理などの際は、こちらもご覧ください。
白く光る金属は、すべてプラチナとは限りません。シルバー、ホワイトゴールド、プラチナ——似た見た目の品物を、刻印から見分ける基本をまとめました。
白く光る金属は、すべてプラチナとは限りません。シルバー、ホワイトゴールド、プラチナ——見た目のよく似た品物を、刻印・色味・重さから見分ける基本をまとめました。ご自宅に眠る「白い指輪」の正体を確かめる第一歩として、査定の現場の視点からお伝えします。
「白っぽい指輪が出てきたけれど、プラチナなのかホワイトゴールドなのか分からない」——ご相談のなかでも特に多いお悩みです。どちらも白い金属で、指輪やネックレスに広く使われているため、見た目だけでの判別は簡単ではありません。しかも、素材が違えば相場も評価も別物になるため、正しく見分けることは損をしないためにも大切です。
刻印の読み方をさらに詳しく知りたい方は、K18とK24の違い|金の刻印の読み方もご覧ください。
この記事では、プラチナと金を「種類として」見分けるための手がかりを整理します。なお、K18とK24といった金の純度の読み方については別の記事で詳しくご説明していますので、ここでは種類そのものの判別に絞ってお伝えします。
プラチナと金は、まったく別の元素です。プラチナは白金(はっきん)とも呼ばれ、もともと白い金属です。一方の金は本来黄色く、白く見えるホワイトゴールドは、金に他の金属を混ぜて白く仕上げたものです。つまり「白い金」であって、金の仲間です。
この「もともと白いか、白く仕上げてあるか」という違いが、見分けの出発点になります。見た目が似ていても成り立ちが違うため、色味や重さといった手がかりに、その差がわずかに表れてくるのです。ちなみに、同じ白い金属でも「シルバー(銀)」はまた別の素材です。プラチナ・ホワイトゴールド・シルバーの3つは、いずれも白く見えますが、相場も価値もそれぞれ異なります。まずはこの3つを区別することから始めると、頭の中が整理され、判断がぐっとしやすくなります。
もっとも確実なのが刻印です。刻印は、その金属が何でできているかを示す記号から始まります。まずはお手元の品に刻印がないか、探してみてください。
「Pt」「PT」で始まる刻印はプラチナを示します。Pt900、Pt950、Pt1000といった表記が一般的で、数字は純度(プラチナの含有率)を表します。Pt1000ならほぼ純プラチナ、Pt900なら90パーセントがプラチナ、という意味です。数字が大きいほど純度が高くなります。
「K」で始まる刻印は金です。K18、K14、K24などの表記があり、こちらも数字が純度を表します。そして、白く見えるものには「K18WG」のようにWG(ホワイトゴールド)が付くことがあります。この「WG」が付いていれば、白くてもプラチナではなく金の仲間だと分かります。刻印にPtが無くKで始まっていれば、白くても金と判断できます。
刻印は、リングであれば内側、ネックレスであれば留め具の近くやプレート部分、ピアスであればポスト部分に刻まれていることが多いものです。小さく浅い刻印が多いため、明るい場所で、必要なら拡大鏡を使って確認してください。長年の使用で摩耗して読みにくくなっていることもあります。読み取れない場合も、無理にこすったりせず、そのままお持ちいただければ査定で調べられます。
刻印が摩耗して読めない、あるいはもともと刻印がない場合もあります。そのときに参考になるのが色味と質感です。並べて見比べると、その差に気づきやすくなります。
プラチナは、白のなかにわずかにグレーを含んだ、落ち着いた色をしています。派手にきらめくというより、しっとりとした深みのある白さです。表面にメッキを施さず、地の色そのままで使われることが多いため、時間が経っても色味が大きく変わりにくいのが特徴です。
ホワイトゴールドの多くは、表面にロジウムという金属のメッキが施されており、明るく冴えた白に見えます。ただしこのメッキは経年で薄くなることがあり、その場合は下地の金の色がうっすらと黄色く出てくることがあります。留め具の裏や指輪の内側など、擦れやすい箇所が黄色みを帯びていれば、ホワイトゴールドの可能性が高いと言えます。逆に、全体が均一に落ち着いた白であればプラチナが疑われます。ただし色味は光の当たり方でも変わるため、あくまで手がかりのひとつとお考えください。
プラチナは金よりも密度が高く、同じ大きさであればプラチナのほうが重くなります。似た形・似た大きさの指輪を左右の手に載せて比べると、プラチナのほうがずっしりと感じられることがあります。この「密度の違い」は、プロが比重を測定して種類を確定させる際の根拠にもなっています。
ただし、これはあくまで目安にすぎません。中が空洞になっているもの、他の素材と組み合わせたもの、石が多く留められたものでは当てはまりません。手に載せた感覚だけで断定はできませんので、色味や刻印とあわせて総合的に判断するための、補助的な手がかりとお考えください。
ここまでご紹介した「刻印」「色味」「重さ」は、どれか一つだけで種類を確定できるものではありません。刻印が読めるなら刻印を最優先に、読めなければ色味と重さを組み合わせて見当をつける——という順序で見ていくと、判断の精度が上がります。とはいえ、ご自身での判断はあくまで「見当をつける」段階まで。最終的な確定は、次にご説明する専門の検査に委ねるのが確実です。焦って結論を出さず、迷ったら手を加えずに残しておくことが、価値を守ることにつながります。
ご自身で確かめようとするとき、かえって品物を傷めてしまう方法があります。評価を下げないために、次の点にご注意ください。
「削って中を見れば分かる」と考えて傷をつけてしまう方がいらっしゃいますが、これは避けてください。傷は評価を下げる要因になりますし、表面を削っただけで種類を確定できるわけでもありません。見た目の判断に迷っても、削る・磨くといった加工はせず、そのままの状態を保つのが得策です。
プラチナも金も、磁石にはつきません。磁石につけば「プラチナでも金でもない(別の金属や、めっき製品の芯)」ことは分かりますが、つかなかったからといって、プラチナなのか金なのかまでは分かりません。市販の判別グッズにも限界があり、素材の確定には向きません。
実際の査定では、刻印の確認に加えて、試薬による検査や比重の測定を行い、種類と品位(純度)を確定させます。当店でも、Pt900の台に0.62カラットのダイヤを据えたリングを拝見した際は、まず地金がプラチナ(Pt900)であることと、地金6.2グラムという重量を確認し、そこにダイヤの評価を加えて総合的に査定しました(金額は相場や状態により変動します)。地金部分の種類と重量を正確に押さえることが、評価の土台になります。石付きの品でも、外さずそのままお持ちいただいて構いません。
プラチナと金の見分けについて、お客様からよくいただくご質問にお答えします。ここに載っていない疑問も、査定の際にお気軽にお尋ねください。
できます。刻印のない製品や、海外製で日本と表記が異なる製品もあります。その場合は試薬検査や比重測定などで確認しますので、刻印がないことだけを理由に買取できないということはありません。むしろ「分からないから」と眠らせておくより、一度確かめてみることをおすすめします。
いいえ、銀です。「SILVER925」「SV925」などの刻印は銀(シルバー)を示します。白い金属という点はプラチナと共通していますが、素材としてはまったく別のもので、相場も大きく異なります。白いからプラチナ、と早合点しないことが大切です。もちろん銀製品も買取の対象ですので、シルバーとプラチナが混ざっていても、分けずにまとめてお持ちいただければ、それぞれ見極めて査定します。
種類だけでは決まりません。プラチナと金はそれぞれ相場が別々に動いており、純度と重量、そして売却時点の相場によって金額が変わります。かつてはプラチナが高いのが一般的でしたが、近年は金がプラチナを上回る場面もあります。「プラチナのほうが必ず高い」という思い込みで判断すると、実際の価値を見誤ることがあります。相場は日々変動しますので、正確な金額は査定時にご確認ください。プラチナと金が混在してお手元にある場合も、それぞれその日の相場で評価しますので、あわせてお持ちいただくのがおすすめです。
関連ページ|見分けがつかないお品物は、査定士が目の前で品位を確認します。平塚の貴金属買取ページで査定の流れをご紹介しています。
お品物のお写真をLINEでお送りいただければ、おおよその見立てをその場でお伝えできます。「これはいくらになるだろう」という段階のご相談でも構いません。査定料・相談料はいただきませんので、お気軽にお声がけください。
「これは何の金属か分からない」という状態で、そのままお持ちいただいて構いません。買取蔵の宮では、刻印の確認から試薬検査・比重測定まで行い、何をどう判断したのかをその場でご説明します。ご自身で見分けがつかなくても、プロの目と道具で正確にお伝えできますので、どうぞご安心ください。
査定料・出張料・キャンセル料はすべて0円です。平塚・伊勢原・秦野・厚木・茅ヶ崎エリアであれば、ご自宅の玄関先での出張査定にも対応しております。判別のつかないアクセサリーがまとまってお手元にある場合も、種類ごとに分ける必要はありません。そのまま、まとめてお出しください。LINEなら、お品物のお写真を送っていただくだけで査定のご相談が可能です。査定・ご相談だけのご利用も、心より歓迎しております。
金・プラチナの査定額の決まり方はこちらの記事で解説しています。銀製品については銀製品の黒ずみと査定もご参照ください。
はじめまして、買取 蔵の宮の店主を務めております宮坂と申します。この道に入って11年、これまでに数えきれないほどのお品物と、その持ち主であるお客様の想いに触れてまいりました。
私が大切にしているのは、ただ「見る」のではなく、深く「観る」こと。お品物の状態や相場はもちろん、その背景にあるご家族の歴史や思い出にまで心を向け、一点ずつ丁寧に向き合うことを信条としております。
「売る」「売らない」も含めて、お客様にとって最善のご提案をいたします。査定だけ、ご相談だけでも構いません。どうぞお気軽にお立ち寄りください。